
ハシビロコウ Balaeniceps rex
エチオピア区の南スーダンからザンビアにかけての湿地に分布する。IUCNのレッドリストでは絶滅危惧II類に指定されており、ワシントン条約によって国際取引が規制されている。ハシビロコウ亜科は、ハシビロコウ1属1種のみ。
全長約1.2m、体重約5kgの大型の鳥類である。巨大な嘴を持ち、獲物を狙うときは数時間にわたってほとんど動かないのが特徴。これは大きな図体で動き回り魚に警戒感を起こさせることを避けるためと考えられる。大型のハイギョ等を好み、ハイギョが空気を吸いに水面に浮かび上がる隙を見て素早く嘴で捉え丸呑みする。消化には数時間を要し、その作業に1日に消費するエネルギーの30%を費やす。